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Tag: goal structuring notation

GSN記法チュートリアル〜書き方のコツ〜

「モデリングしてますか?」 今日は産総研(AIST:産業技術総合研究所)の相馬大輔さんをお招きして、GSN記法のチュートリアルをお願いしたいと思います。では相馬さん、よろしくお願いします。   ありがとうございます。産総研の相馬です。 本日は、GSNの基本についてご説明をさせていただきたいと思います。    ゴール志向分析と似たようなトップダウンの手法 GSN、Goal Structuring Notationと呼ばれるセーフティケースを記述するための記法なんですが、York大学のTim Kelly等(Tim Kellyの対談ビデオはこちらから)によって開発され、FTAなどのゴール志向分析と似たようなトップダウンの手法になります。      GSNの要素 ノードとしては、基本的には、Goal、Strategy、Solution、Contextといったノードと、それらを繋ぐSupported by、In context ofといった矢印で、それらを繋いで形作ります。主張をStrategyやSub goalに分解し、最終的に、その根拠資料となるSolutionを配置して、その議論を構成するというものです。  専門的な知識を持たない人にも理解できるように明瞭に記述する GSNを描くときの注意点がいくつかございます。 Goal、Context、Solutionなど1つの要素に、複数の要素を含めない、内容をかかない、という事が注意点になります。 次に、明確に記述するという事ですね。 曖昧な2つ以上の意味に捉えられるような文章を書かない、きちんと定義されていない分に関しては、Contextなどをつけて、その意味を明確にするという事が必要になります。 GSNは、もちろん、システムや作ったものに関して専門的な知識を持った方が作りますので、議論の飛躍が起こりやすくなります。 ですので、読む方は、専門的な知識を持たない可能性もあるので、きちんとワンステップずつ議論を構成していかないといけない、というよう注意点もございます。    できるだけシンプルな議論構造に また、GSNの描き方、議論の構造に関してですが、よくコミュニティスタンダードの方でも出てくる「各ハザードに対して、それが対抗されている」といったような議論をかく事が多いのですが、実際には、それらは根拠資料の中に入っている事になりますので、それよりは、もう少しシンプルに、「こういう考えで全部に対して対抗されている」、ということであれば、その根拠資料だけを配置する、といったシンプルな書き方の方が良いと思います。 […]

GSN解説(2) – GSNの基礎とその構成要素

こんにちは。名古屋大学の山本修一郎です。 GSNは「あるシステムやプロセスが、基準を満たす」ということを説明するための手段です。 ですので、まず「主張」というものがあります。 この主張は、システムや基準、原則がありまして「こういうシステムや基準を対象にして、システムが、ある基準や原則を満たす」ということを説明するための手段です。 これを説明するためには、例えば「システムの構成で説明する」という事になります。 そうすると、システムの構成というのは、例えばこのシステムには構成要素があるので、 「構成要素がこの基準や原則を満たすこと」と 「構成要素の関係が原則を満たす」 この2つを説明する必要が有ります。 それぞれについて、確かに関係が原則を満たす客観的な「証拠」があります。要素についての証拠もあります。 そうすると、今度はこの要素に基づいて、確かにシステムが、こういった原則を満たしているということを、第三者に対して論理的、合理的に説明することができます。 これが、GSNの最も基本的な考え方なんです。 [関連記事] – GSN解説(1) – GSN (Goal Structuring Notation)とは何か? – 【対談】GSN, D-Caseの動向と必要性 – 名古屋大学 山本先生 x 平鍋対談

GSN解説(1) – GSN (Goal Structuring Notation)とは何か?

みなさん、こんにちは。これからお話するのは、説明責任とGSN(Goal Structuring Notation)の関係についてでございます。  「システムや活動プロセスといったものが、ある一定の基準や原則に基づいてることを第三者に説明する」、これが説明責任の遂行 説明責任て、皆さん、何だかご存知ですか? 「システムや活動プロセスといったものが、ある一定の基準や原則に基づいていることを第三者に説明する」というのが、説明責任の遂行という考え方ですね。 ということは、我々が開発しているシステムがあるとします。 すると「このシステムが、ある原則に従って開発されている」という事を説明する手段が必要になります。 その説明手段がGSNである、と言うことができると思います。 ということは、GSNで説明することは「システムが原則に従っていること」、これを説明する必要があります。  GSNの4つの基本的な構成要素 そのために、GSNでは、4つの要素を用意しています。 1つは「主張」ですね。「システムが原則に従って振舞う」といったことです。 それから、その主張を直接説明することは、なかなか難しいので、更に細かな主張に分解する必要がでてきます。その時に使われるのが「戦略ノード」と呼ばれるような、分解するノードです。 それから、更に、「システムが原則に従う」ということを説明するために、どのような前提条件に基づいてこの議論が展開されているのかを示すための「前提ノード」というものがあります。 それから最後に「確かにシステムがこの原則に従って振舞う」ということを説明するための、もっとも単純な主張を説明する「証拠」がでてきます。 そういう意味で、GSNには、この4つの基本的な構成要素を使って、こういう主張を説明することができます。 これが、GSNを使って説明責任を遂行する方法です。 [関連記事] – GSN解説(2) – GSNの基礎とその構成要素 – 【対談】GSN, D-Caseの動向と必要性 – 名古屋大学 山本先生 x […]