動詞de!! モデリング ①「導入編」

平鍋
「モデリングしてますか?」
今日は、セイコーエプソン(株)の萩原さんをお招きして「動詞de!! モデリング」、”誰でもできるモデリング”の手法についてご紹介いただきます。では、萩原さん、よろしくお願いします。

萩原さん
セイコーエプソンの萩原です。よろしくお願いします。
今日は「動詞de!! モデリング」ということで、誰でもできるモデリング、という形で説明していきたいと思います。「モデリング習得」には、3つの壁があります。
1. オブジェクト指向の敷居が高い、2. UMLの習得が難しい、3. そもそも「モデリング」ができない
「動詞de!! モデリング」という事なので「動詞」がポイントとなっていきます。
この「動詞」なんですが、Value Engineering (VE)の機能の定義を見るとその良さが、よく分かってきます。
目的語と動詞で、機能を表します。「腕時計は、時刻を示す」というようなものがありますと、「時刻」と「示す」。
この目的語と動詞で「機能」を表していきます。この「機能」をですね、クラス図に描いていく、というモデリング手法になっていきます。それでは、ザックリとモデリング手順について説明したいと思います。
まずは、目的語と動詞で「機能一覧」を作ります。この「機能一覧」を、クラス図に割り当てます。
目的語をクラスにしてですね、動詞を関連にするという形で割り当てます。
機能を、クラス図に割り当てましたので、この段階でですね、クラス図としては、過不足ないクラス図になるのですが、まだ構造としてはおかしいので、これをですね、凝集度と結合度の観点で良い構造にしていく、というような形にモデリング手順を進めていきます。

平鍋
はい、萩原さん、ありがとうございました。では、次回に「実践編」ということで、事例を使ってお見せしたいと思います。
補足
「動詞 de モデリング」は、「モデルベース開発とエンジニア育成の最前線」(右)の「7.4章 セイコーエプソンにおけるモデリング技術教育事例」のコンセプトをまとめたものです。
- 2017年3月13日、上記書籍で紹介されている事例の続きに相当する事例論文がIPAからベストプラクティスとして公開されました。
「セーフティ&セキュリティ設計のためのモジュラーアプローチと準形式手法の設計現場への導入 ~ソフトウェアの5S3定で欠陥の少ないソフトウェアを作る~」
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