【対談】「これだけ」モデリング – Part 1/2

平鍋
モデリングしてますか?
今日は(株)メソロドジックの山岸さんと、モデリング談義というか、対談をしてみたいと思います。
「これだけモデリング」、凄くいい名前だと思いますが、思いついた経緯を教えていただけますか?
UMLをすべて正しく理解しようと思っても無理

山岸さん
みなさん難しい事を考えすぎて、結局身動きとれず、モデリングやろうとしたけど根付かない、という所ありますよね?英語と同じで、いろんな文法を一所懸命覚えて正確に喋ろうなんてことをやってると、苦しくなってきて、結局一言も出せずみたいなケース多いですよね?

平鍋
UMLなんて仕様が凄い厚くなっちゃって、全部理解しようとするのは、ほぼ無理ですよね。

山岸さん
だから「(UMLの仕様を)ちゃんと勉強しないとモデリングできない」と思った瞬間に、忙しいプロジェクトに入っている人が、モデリングするのは無理でしょう。最初から無理という感じになりますよね。ですから、例えばクラス図でも「コレとコレとコレだけ」使えばいいし、それ以上使ったら、逆に返って通じなくなる、という「しばり」を入れて、そのレベルで「わいがや」でやってみる、実際に身近な例でやってみると、意外とできるやん、みたいな、そういう体験って結構あると思うんですよ。
モデルを描かなければ、個々人のイメージが異なることに気付けない

山岸さん
こないだ、私も平鍋さんも入ってる要求開発アライアンスの定例会で、グループで集まって、astahを使って皆でモデリングやってみたんですよ。

平鍋
あれ何の例題でしたっけ?あ、学生だ。学生コース。(この日の平鍋ブログはこちら)

山岸さん
高校の履修管理が題材でしたね。皆、当時を思い出しつつ、それぞれ自分の時のイメージを頭に浮かんでる、みたいな。だから、ぶつけ合うと、ああでもないこうでもないと話をしてバックグラウンドをそれぞれ持っているから、割とやりやすいですよね。題材が簡単なんで。だけど面白かったのは、例えば、副担任がどうなるとか、副担任は複数のクラスを担任できる、だとか。副担任は、私の時代にいなかったですから。
同じ「履修管理」と言っても、人それぞれ違うイメージを持っているんですよね。実際に、システム要件を決めたりする場面もそんな感じでしょ?

平鍋
実際、企業でやったりするときも、携わり方が違うので、色んな方が集まってやると、ちょっとずつズレますよね?イメージを持ってるものが。

山岸さん
皆、素手でやると、空中見ながら話して、思い出しながらやってるらしいんですけど、話も合ってる風に見えるんだけど本当にイメージしてるものが同じなのかって、実際には分かりませんよね。だから、そういうのはやはりモデリングだと思うんです。
こうなってこうなって、描いて、見えるようにして、指さしてこれがこうでって話をして、初めて、あ、そうなのってゆう気づきがある。モデリングは、そういう場面では、モデリングは、やはり凄く強力な手段だと思うんですよね。
後編に続く
関連記事:
– これだけモデリング (平鍋記事 on Qiita)
– 要求開発にて”「これだけ」モデリング” (平鍋ブログ)
Loved reading tthis thanks
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