GSN解説(1) – GSN (Goal Structuring Notation)とは何か?
みなさん、こんにちは。これからお話するのは、説明責任とGSN(Goal Structuring Notation)の関係についてでございます。
「システムや活動プロセスといったものが、ある一定の基準や原則に基づいてることを第三者に説明する」、これが説明責任の遂行
説明責任て、皆さん、何だかご存知ですか?
「システムや活動プロセスといったものが、ある一定の基準や原則に基づいていることを第三者に説明する」というのが、説明責任の遂行という考え方ですね。
ということは、我々が開発しているシステムがあるとします。
すると「このシステムが、ある原則に従って開発されている」という事を説明する手段が必要になります。
その説明手段がGSNである、と言うことができると思います。
ということは、GSNで説明することは「システムが原則に従っていること」、これを説明する必要があります。
GSNの4つの基本的な構成要素
そのために、GSNでは、4つの要素を用意しています。
1つは「主張」ですね。「システムが原則に従って振舞う」といったことです。
それから、その主張を直接説明することは、なかなか難しいので、更に細かな主張に分解する必要がでてきます。その時に使われるのが「戦略ノード」と呼ばれるような、分解するノードです。
それから、更に、「システムが原則に従う」ということを説明するために、どのような前提条件に基づいてこの議論が展開されているのかを示すための「前提ノード」というものがあります。
それから最後に「確かにシステムがこの原則に従って振舞う」ということを説明するための、もっとも単純な主張を説明する「証拠」がでてきます。
そういう意味で、GSNには、この4つの基本的な構成要素を使って、こういう主張を説明することができます。
これが、GSNを使って説明責任を遂行する方法です。
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